牛久精神保健福祉会
ぬくもりの会
当会のホームページをご訪問いただきありがとうございます。
お知らせ
定例会やイベント等の最新の情報を随時アップデートしています。
【直近のスケジュール】
◆ 5/28(土) 13:30∼16:00 「定例会」
場 所:中央生涯学習センター(大講座室)
内 容:懇談会(テーマは検討中)
※ 個別相談は行いません。
◆ 6/25(土) 13:30∼16:00 「定例会」
場 所:中央生涯学習センター(調理実習室)
内 容: 懇談会(テーマは検討中)、個別相談
※ 個別相談は行います。
◆ 7/23(土) 13:30∼16:00 「定例会」
場 所:中央生涯学習センター(調理実習室)
内 容: 懇談会(テーマは検討中)
※ 個別相談は行いません。
◆ 8月定例会は、夏季休暇のためお休みします。
■2022年度総会が3年ぶりに開催(4/23)■
一般会員14名、賛助会員1名、保健福祉部部長、
(一社)茨城県精神保健福祉会連合会会長が出席。 【新年度委員】
前年度の委員は、代表・副代表・庶務の3名体制
のところ、今年度は会計・庶務に3名増員し、会計
監査を含めて総勢7名体制になりました。
また、3名の共同代表制も承認されました。
目 的
牛 久 精 神保 健 福祉 会 通称 「ぬくもりの会」は、身内に精神障がい者の患者を抱える家族の集まり(=家族会)です。他人には言えない悩みを家族同士で語り合い、互いに励まし合い、助け合うところです。同じ悩みを持つ家族同士が助け合い、精神医療と福祉について学び合い、私たちの牛久市が精神障がい者にとって少しでも住みよい街になるよう働きかけを行っています。
精神病には、「遺伝、不治、危険」 といった誤解や偏見があります。しかし、精神病は決して親の育て方や遺伝のせいでかかるものではありません。最新医学では、脳の病気とされ、優れた治療薬が数多く開発されるとともに治療法が飛躍的に進み、回復する病気とされております。
また、精神病に対する誤解や偏見について、家族自身が取り払うためにも、精神病や精神障がい(者)に関する正しい知識を身につけることが大変重要です。
私たち家族会は、皆で助け合って学習会や講演会を開き、医療(病気・治療薬)や福祉(制度・仕組み)について学んだりしております。あわせて、精神障がい(者)に対する社会の理解を深める活動のほか、社会復帰施設の整備拡充を始めとする精神保健福祉政策の充実について、県や市に働きかけを行っております。
基本的な行動指針
💛誰にも言えないあなたの胸の内をまず、話してみてください。
みんな同じ体験や悩みを持っています。どう思われるかなんて、気にしなくていいんです。
💛自分を責めることは止めましょう。
強すぎる自責の念は、本人のありのままを受け止めることを妨げ、回復と再発防止を妨げます。
💛病気についての正しい知識を学び、いま本人がどんな状況で苦しんでいるのかを理解しましよう。
💛薬の知識や副作用、家庭での対応の仕方を学び、本人をどう支えればいいのかを知りましよう。
💛あなた自身の生活を大事にしましよう。
まずあなたがゆったりとして余暇を楽しみ、健康で過ごすことが大切なのです。
団体紹介
「みんなで集まってホッとしようよ」と2001年5月にほっとピア牛久の会として発足した精神障がい者の家族会です。2009年4月、牛久精神保健福祉会「ぬくもりの会」に名称が改まりました。
◇ 家族会からあなたへの大切なメッセージ ◇
1.誰にも言えないあなたの胸の内をまず話してみてください。みんな同じ体験を持っています。どう思われるかなんて気にしなくていいのです。
2.仲間の話に耳を傾けてください。自分だけではないことに気づくでしょう。
3.病気についての正しい知識を学び、いま本人がどんな状態で苦しんでいるのかを理解しましょう。
4.薬の知識や副作用、家庭での対応の仕方を学び、本人をどう支えていけばいいかを知りましょう。
5.障がい者を支援する社会福祉施設を見学したり、利用できる施設や機関が地域にあるかどうかを調べましょう。また、福祉制度について学び、どのように利用できるか知りましょう。
6.自分を責めることはやめましょう。余り強い自責の念は、本人の姿をありのまま受け止めるのを妨げます。本人の回復と再発防止のためにも良くありません。
7.困ったときはいつでも連絡し合いましょう。私たちはいろいろな人に支えられて生きています。家族だけで抱え込むのはやめましょう。
8.あなた自身の生活と健康を大切にしましょう。あなたがゆったりとして余暇を楽しみ、健康で過ごすことが何よりも大切です。
9.家族会で担いきれない問題は社会の仕組みで援助してもらえるよう運動していきましょう。
= 心の病は誰でもかかる病気です =
もし、あなたの身近に次のような症状の方がおられましたら、是非一度ご相談ください。
○ 何をするにもおっくうで、働く(学校へ行く)意欲がわかない。
○ 自分の部屋に閉じこもって家族と口をきかず、昼夜逆転の生活をしている。
○ 誰かが自分の悪口を言ったり、「殺すぞ」と脅かしたりする声が聞こえる。
○ 誰かにねらわれている、見張られているなどと思いこみ、幾ら説得しても聞き入れない。
・・・・・・ などなど。
= 家族会はきっとあなたのお役に立ちます。=
入会・定例会と交通アクセスについて
◆入会
牛久地域にお住まいの方ならどなたでも入会できます。
【会費】
・一般会員
年会費 3,600円
(入会初年度:月割計算可(一月300円))
・賛助会員
年会費1,500円
・団体賛助会員
年会費5,000円
◆定例会
開催日時:毎月第4土曜日 午後1時30分~4時
場 所:牛久市中央生涯学習センター 各講座室
連 絡 先: ぬくもりの会代表(遠藤むつよ) Tel/Fax(873)0080
◆定例会の交通アクセス
牛久市コミュニティバスかっぱ号で、「牛久市中央生涯学習センター前」で下車
(上部の地図を参照)
活動紹介
・毎月の定例会で、お互いの体験を話し合うとともに、病気や福祉制度等の学習会を開くなど、励まし合って、みんなで元気を分け合っています。
・講演会へ出掛けて勉強したり、関連施設を見学したり、他の障がい者団体とも協力して、精神障がい者に対する理解と支援を求めて、国や県や市及び地域に働きかけています。
・ときには、親睦会のほか、スポーツその他のレクリエーション活動を行い、みんなで活力を養っています。
【牛久市への働きかけ】
平成26年度は、「精神障がい者の地域活動支援センターを牛久市内に複数設置」の請願署名を多くの方々の協力で議会に提出し、平成26年12月に請願が通りました。今後の福祉部の対応に期待しています。
◆意見の要旨
平成26年3月現在、自立支援医療患者数(精神科受診患者)が1010人となり、人口の1%を超えました。
現在市内にある地域活動支援センターは身体障がい者のみで、精神障がい者は市外(いなしきハートフルセンター)を利用することになっていますが、牛久市から16キロも離れており利用者はほとんどいません。
牛久市に30分以内で通える精神障がい者の地域活動支援センターを複数設置してください。
◆牛久市の考え方
精神障がい者の居場所確保について、今後どのような展開ができるか、市内の障がい福祉事業所と協議を進めてまいります。事業所の協力を得つつ、地域活動支援センターまたはセンター以外であっても、居場所づくりとして可能な事業から取り組んでいきたいと思います。
また、牛久市へ平成26年12月24日に提出した下記7項目の要望書について、平成28年3月7日に牛久市より回答がありました。
<要望書の項目>
1.マル福(医療福祉費支給制度)を精神保健福祉手帳の2級及び3級まで実施を。
2.学生・学校職員、及び保護者を含めた地域への精神疾患に関する啓発について。
3.牛久市地域活動支援センターのさらなる発展を目指して。
4.精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築のため「協議の場」を設けてください。
【茨城県への働きかけ】
平成27年5月15日に、茨城県保険福祉部障害福祉課からの「精神障害者の保険福祉充実に関する陳情書について(回答)」について検討し、茨城県保険福祉部障害福祉課と関係部署との意見交換会を行いました。
<内容(大項目の抜粋)>
1.精神科一般救急の24時間・365日受入れ可能体制の拡充について
2.医療福祉費支給制度(マル福)の適用拡大について
3.精神系病院と身体系病院の連係強化について
4.訪問看護ステーションの増強について
5.学生・学校職員及び保護者へ精神障害(者)に関する啓発について
6.障害者向けグループホームの新規開設について
【国への働きかけ】
【経緯】
みんなねっと(公益社団法人:全国精神保健福祉会連合会)より、精神障害者の交通運賃割引に関する請願書を、平成28年2月まで100万筆の著名を目標に取り組んできました。
平成27年に実施した全国家族会 アンケート調査(対象は本人及び家族 、集約数4,818)によって、交通運賃割引制度から除外されてきた本人・家族の経済的・精神的な負担の実態が明らかになりました。
身体・知的障害者と同等に扱ってほしいという本人・家族の切実な願いにご理解・ご協力を頂きました。
ご協力いただいた署名用紙は、長い間、差別と偏見に苦しんできた本人・家族の切実な思いを込めて国会議員の皆さんに手渡し、募金は、国会請願行動や交通運輸会社等への要請行動など中央・地方における諸行動に有効に活用させていただきます。
【請願】
[日時] 平成28年5月13日(金)10:00~
[場所] 参議院会館101会議室
[主催] 公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会
「精神障害者の交通運賃に関する国会請願」を5・13要請行動で私たちの声を届けよう!
~障害者権利条約と交通運賃割引制度格差是正も視野に~
精神障害者の交通運賃割引制度の実現を国会請願というかたちで訴える署名活動は、全国で約56万筆の賛同者と130名(4/10現在)を越える国会議員の紹介を得ることができました。
交通運賃割引制度などにみられる障害者間格差ともいえる、
・精神障がい者を障がい者福祉サービスの対象から除外することは、法制度の理念や目的に反していること。
・精神障害があっても人として平等に社会の中で暮らしていきたいという思い。
を届けます。
この請願書の提出のみで運賃割引が開始されるわけではありませんが、政府のいう一億総活躍社会であれば、精神障がい者も活躍できる社会であると思います。当事者の声を正しく理解をし、精神の障害に対する差別について知らせ、「障害の有無で分け隔てしない社会の実現」を引き続き訴えていきます。
連合会の役員の皆様、ご家族やご本人を含めてこの要請行動にご参加いただき、国会議員の方々に、現状を正しく把握していただくことが大切だと考えます。
各種お役立ち情報
■ 牛久に精神科クリニックが増えました ■(詳しくは各ホームページでご覧下さい)
☆ 「牛久中央クリニック」 H21/5月開業
川西洋一Dr 心療内科.精神科
〒300-1234 牛久市中央1-21-3 (TEL 828-8800)
■ 自立支援医療制度診断書料助成について ■
牛久市から自立支援医療制度診断書料助成についてのお知らせがありました。
牛久市民の皆様へ
自立支援医療制度(精神通院・厚生医療)の診断書料助成について
平成20年12月1日より、牛久市では自立支援医療制度の受給申請に必要となる医師の診断書料作成費用について、次のように助成を行います。
<対象者>
・新規申請の場合
平成20年12月1日以降、新規に申請を行う方であって、市民税非課税世帯、または生活保護世帯の方
・更新申請の場合
受給者の有効期限が、平成20年12月31日以降の方であって、市民税非課税世帯、または生活保護世帯の方
※受給申請書受け付け時点の課税状況で確認させていただきます。
<助成内容>
診断書作成に要した費用(5,000円を限度)
<手続きに必要な書類等>
・自立支援医療受給申請診断書料助成申請書
・医療機関でお支払いいただいた診断書料の領収書
・振込先金融機関(ゆうちょ銀行以外)の口座番号がわかるもの
・印鑑
詳細については社会福祉課までお問い合わせください。
お問い合わせ
牛久市役所保健福祉部社会福祉課
TEL 029-873-2111
内線 1712
■ 自立支援医療(精神通院)の申請手続き時の診断書について ■
平成19年11月9日 ほっとピア牛久の会役員会
この度、牛久市のホームページにおいて、自立支援医療(精神通院)の申請の際に、一定の要件を満たす場合には、診断書の代わりに、「精神障害者保健福祉手帳」の写しの添付でよいことが示されました。
現在、診断書の作成依頼を行うと、その都度、3,000円~1万円程度の文書料がかかりますので、この制度を利用できれば大変助かることになります。
その要件に該当するかどうかなど、詳しくは、申請者(本人)の個別具体的事例について、牛久市役所窓口(社会福祉課)あてご相談ください。
1.診断書の代わりに手帳の写しで申請できる要件
① 既に手帳の交付を受けている方
② 手帳が診断書(精神保健福祉手帳用)に基づいて交付されたものであること
③ 手帳の有効期間が、新しい自立支援医療の支給認定日の時点で1年以上残っていること
④ 生活保護世帯又は非課税世帯であること
上記の要件を満たす場合には、自立支援医療(精神通院)の申請をする際に、診断書の代わりに精神障害者保健福祉手帳の写しを添付し、その他の必要書類を合わせて申請することができます。
なお、所得区分の詳細については、市役所ホームページ[「関連URL」]をご覧ください。
2.課税世帯でも申請できる場合
上記の①から③の条件に加え、世帯の市民税(所得割)の合算額が235,000円未満であれば課税世帯でも精神障害者保健福祉手帳の写しにより申請することができます。ただし、「上限月額」の設定はできません。
<< 留意事項 >>
1.上記2.でいう「上限月額」とは、中間的な所得(住民税非課税世帯で住民税額(所得割)が235,000万円未満)において、「継続的に相当額の医療費費負担が発生する場合(重度かつ継続)」 に定められている上限額(月額)です。
また、この制度を利用した方がよいかどうかにつては、医療機関等(病院、医院、薬局、訪問看護など)への支払額(月額)が「上限月額」を超えるか否かを推定するとともに、それぞれの年間合計支払金額を比較する必要がある場合があります。
すなわち、毎月の支払額(月額)が「上限月額」を超えないと推定されるときには、この制度(上記2.)を利用するメリットがないからです。
2.牛久市では、「精神障害者保健福祉手帳の写しでの申請ができるかどうか、事前にお調べいたします。」 と言っております。
ただし、報告が翌日以降になる場合もあります。
問い合わ先: 牛久市社会福祉課(℡ 029-873-2111、内線 1711)
■ 市民活動災害補償制度 ■
この4月から、牛久市内における市民活動やボランティア活動を行っている団体に所属する方々がその活動中に「ケガ」をしたり、他者に「ケガ」をさせてときに、市が保険者となって補償する制度が開始されます。
詳しくは、市役所ホームページ[市民活動災害補償制度]をご覧ください。
なお、「ほっとピア牛久の会」は、「牛久市ボランティア・市民活動センター」に登録済みですので、当会会員のボランティア活動中には適用されることとなります。
■ 障害者の移送等サービス ■
牛久市で利用できる障害者向きの移送等サービスの中から、精神障害者の方々へもお勧めできるものを中心に掲載しております。
ご利用に当たっては、料金や割引等の詳細について、実際にサービスを担当している組織又は個人に電話等をもってお確かめください。
1.(福)牛久市社会福祉協議会
電話 029-871-1295(牛久市役所分庁舎1階)
① 重度身体障害者移送サービス
対象者: 精神障害者は対象外
内 容:社会福祉協議会関係ページ
② 重度心身障害者福祉タクシー利用料金助成事業(従前からの制度)
対象者:精神保健福祉手帳1級を交付されている方
内 容:中型車の初乗り運賃相当額(年間最大24回分)
条件等:自動車税、軽自動車税の免除を受けている場合は対象外
なお、対応しているタクシー会社等は、次のとおりです。
・荒川沖ハイヤー(株)牛久営業所_(0120)010048(田宮町)
・落合交通(有)_________(873)7272(上柏田)
・共栄タクシー(有)_______(872)2721(東大和田町)
・平安交通(有)_________(872)3101(牛久町)
・関鉄県南タクシー(株)牛久営業所(0120)188179(田宮町)
・福祉タクシー_イチムラアキラ_(874)7811(栄町)
2.福祉有償運送事業(NPO法人等の事業)
③ NPO法人 移動サポート らくらく(平成18年4月18日設立認証)
電話 029-873-1249(牛久市岡見町 972)
対象者:障害者・高齢者等(障害の種類は限定なし)
内 容:利用会員の送迎、既定料金表(利用券/現金不可)
料金の目安:牛久市内=片道700円/近隣市町=片道1,700円
条件等:本人の自力歩行又は家族等の介助が必須、
利用会員(入会金3,000円、年会費3,600円)へのサービス
特 徴:行先の限定なし、現在、慣らし営業?中につき、PRせず、
障害者への相談対応者等からの紹介でサービス提供中
3.福祉タクシー(いわゆる車椅子搭載可能なタクシー)
④ イチムラタクシー(市村章(介護福祉士)、個人タクシー)
電話 029-874-7811(牛久市栄町 6-404)
対象者:特に限定なし(精神障害者も含む)
内 容:既定料金表(迎車料金込み、国土交通省許可)により対応
条件等:予約制、
身体障害者手帳1・2級を保持する方(利用料金の10%引)
特 徴:年中無休、県外にも対応、
ベットからベットへの移送も可能、
患者等搬送乗務員、応急手当普及員(茨城県消防本部認定)との表示あり
※ このうち、精神障害者の方に特にメリットがあるものは、
② 重度心身障害者福祉タクシー利用料金助成事業(ただし、手帳1級のみ対象)
③ 福祉有償運送事業(ただし、利用会員(要入会)のみ対象)
の2つのようです。
※ :福祉タクシー 国土交通省自動車交通局旅客課、03-5253-8111(内線41263)
http://www.mlit.go.jp/jidosha/sesaku/jigyo/taxi/fukushi/fukushitaxi.htm
・福祉タクシーとは、高齢者や身体障害者等の移動制約者の病院・施設等への通院などのニーズに対応したサービスとして、車椅子利用者や寝たきりの者の輸送を目的に車椅子・寝台(ストレッチャー)のまま乗降できるリフトなどを備えた専用のタクシー車両による輸送サービスをいう。
・高齢化社会の進展等により、福祉タクシーの車両数等は着実に増加してきている。
・平成16年3月現在、事業者数は2,362者、車両数は4,574両
■ 障害者相談支援事業所エールについて ■
障害のある方や保護者、ご家族の相談窓口が市総合福祉センター内に開設されました。エールは障害のある方が地域において自立した日常生活や社会生活を営むことができるように、必要な情報提供や助言、援助等を地域の社会資源との連携を図りながら、適切な支援を行っていきます。
障害種別にかかわらず、ご本人やご家族からの生活上の相談や福祉サービス全般の相談について、専門の相談員が対応します。
相談日 月曜から土曜日
時 間 8時30分から17時30分
電 話 029-871-1841(直通)
■ 統合失調症の治療で大切なポイント ■
「医療法人崇徳会 田宮病院 院長 渡部和成氏」の講演会・本の要約から抜粋
【統合失調症の理解】
◆統合失調症という病名は・・・
・「統合」・・・心や行動をまとめること
・「失調」・・・うまく行っていない
・「症」・・・・状態
◆「状態」は、水が氷になるように、或は水が水蒸気になるように変化する。
だから、統合失調症は良くなると言える。希望を持つ事により頑張る力がでる。
【統合失調症の治療目標】
◆患者が病状をうまく管理し、孤立せず社会に参加し、自然な笑顔で自分らしく生きら
れる様になることである。
同時に家族も人生の幸せを感じられるようになることである。
◆心の病気は全て慢性疾患なので、急性期であろうと慢性期であろうと、治療において
は常に患者は受け身ではなく主役である。
◆病院は、患者を医療の中心におき患者の視点からの医療を展開していくこと。
患者の病からの回復と幸せの実現に向けて、人生の伴走者として患者に寄り添い
援助していく治療をする事を方針とすべき。
◆だから、患者と家族は、以下のように考えて治療を続けよう!
・焦ってはいけない!
・諦めてはいけない!
・嘆いてはいけない!
・自分だけで何とかしようとしてはいけない!
回復(社会参加)に向かって、患者の仲間や家族に支えられながら、自分のペースで
家族と一緒に一歩一歩進んで行ければ良い。
【統合失調症は、脳と心の病気】
◆脳の病気
統合失調症とは、脳の前頭葉・側頭葉・大脳辺緑系などの部位で機能異常が見ら
れ、ドーパミンという神経伝達物質の
脳内での働きの異常がある病気である。(ドーパミン仮説)
しかし、その機能異常を引き起こす原因はよく分かっていない。
◆心の病気
・陽性症状・・・・・・・・幻聴・妄想・興奮(大脳周辺緑系の症状)
・陰性症状・・・・・・・・意欲低下・ひきこもり(前頭葉の症状)
・認知機能障害・・・・注意力・判断力・記憶力・計画能力などの低下
・抑うつ症状・・・・・・・気分の落ち込み、絶望
◆統合失調症は、症状的には幻聴・妄想・滅裂・興奮・引きこもり・意欲低下・社会性
低下などの心と行動の異常が見られる
心の病気と見ることができる。
つまり、統合失調症では、脳の病気としての前頭葉や大脳周辺緑系などの機能
異常の結果として、心の病気としての知覚や思考の異常(幻聴や妄想)や、心や感情
の変化・行動の異常現象(猜疑的・攻撃的行動・引きこもりなど)が症状として
現れる。
◆統合失調症の治療では、
・「心の病気」の側面から、病気を管理し症状にうまく対処できれば、自分らしく
生けて大丈夫だと希望を持たせることが大切。
・原因不明の「脳の病気」のため、「昨日も今日も明日も統合失調症である」こと
を忘れず、油断せず回復を助けてくれる薬を
薬を飲み続けることの大切さを理解させる事が重要である。
◆統合失調症の症状は、
・一言で言うと「社会性の低下」という事ができる。
患者によって陽性症状が強かったり、陰性症状が強かったりして、まちまちで
あるが、「認知機能障害」はほぼ全ての患者に共通しており、統合失調症の
基本症状である。
・認知機能の回復は、薬だけでは得られず、病識を持ち症状を管理し、積極的に
社会参加をしていく中で図ることができる。
私の病院が行っている教育入院により、神経認知と社会認知が改善する事が
分かっている。
※「教育入院」とは、急性期の入院を要する患者と病識の無い慢性通院患者を対象
に、6週間の中で患者及び家族の心理教育などを通して、統合失調症は回復
可能な病気である事を確認し、病状管理法や対処法を学ぶ。
【統合失調症で大切な13項目】
1.統合失調症の治療ゴールは、病からの回復(病気を管理し社会に参加し自分らしく
生きる事)である。
2.希望の持てる病名を告知をする。
3.病識が治療の切り札である。
4.患者に病気の理解を促し、家族にも同様に病気の理解を促す。
患者に病気の管理、症状への対処ができるように指導する。
家族には患者への回復をうまくサポートできるように指導する。
5.様々な治療段階での患者や家族が参加する「集団による患者心理教育や家族心理教育」を行う。
6.患者の孤立を防ぎ、コンステレーション(自分は主治医・仲間・医療・行政・福祉
のスタッフに支援されているから大丈夫と気付くこと)の大切さについて気付か
せ、レジリエンス(生きる力)、の向上につなげる。
7.家族にlowEE,,受容と共感、愛の距離の3っつが家族のキーワードであることの理解を促す。
※lowEE::EEとは Expressed Emotionの略
感情表出と訳されるが、感情を表出する事を表しているのではなく、患者に
とって苦痛となる家族の感情表出を表す。
Lowがつくので低EEという事(反対は高EE)
8.患者と家族にそれぞれの仲間を持つ事の大切さを気付かせる。
9.根治薬は無いので、薬物療法は単剤少量療法になるように常に調整する。
患者に持続的効果があって副作用が少ない薬を選択し、飲み続けることを指導。
10.どんなに症状が安定しても通院中断することなく、医師とうまく相談し助言を受け
る「薬物治療の大切さ」への理解を患者に促す。
11.薬物療法は心理社会療法を併用することで適正化されることを意識する。
12.入院する事はあってもその期間は短くし、再入院をさせないよう指導する。
・入院では、退院後のケアを展望に入れた短期の入院治療(教育入院)であること
が効果的である。
・退院後は、社会参加を援助する治療とケアを地域の医療福祉行政スタッフと
協力をしていく。
13.教育・対処・相談モデル(下記)で治療とケアを行っていく。
【説明】「教育・対処・相談モデル」について(治療思想)
・「教育・対処・相談モデル」は統合失調症治療に関する臨床モデルである!
・統合失調症の患者が、認知療法である集団精神療法としての患者心理教育
(教育入院)に参加することにより、病識を持てるようになる。
・病識をもった患者は、統合失調症という病気を理解し、受入れ、病気なのは
自分だけではなく仲間と一緒に回復に向かう事ができると気付き、幻聴や
妄想などの症状に対処する技術を身につけうまく対処できるようになる。
・すると、患者のレジリエンス(生きる力)が高まり、自身を持てるようになり、
病状が安定し、家族や仲間や医療福祉行政スタッフに病気や生活について
うまく相談することができるようになる。
・患者がうまく相談し続けられていることが回復しているという事であり、相談
しながら患者は就労を含めた自立に向かって歩むことができるようになる。
【患者が病気を乗り越えるには】
・統合失調症は乗り越えるべきである・・・
・人生は誰でも壁にぶつかる。どんな壁であろうと乗り越えるべきである。統合失調
症は、人生早期に遭遇する壁と言える。
・統合失調症は、乗り越えるのが大変な壁である。
・更に、多くの患者は、統合失調症を認めようとしないので、統合失調症はその患者にとって透明な壁となってしまっている。
・統合失調症の治療の目標は、壁を乗り越えてのノーマライゼーション(健常者と共に生きる)と自立であるので、まず、透明な壁を患者に見えて自覚できる壁にす
る必要がある。
その為には、患者は病気の認識を持つ必要がある。
◆統合失調症では・・・
・症状を無くそうとすると、多剤併用大量療法になってしまう。
・抗精神病薬は、根治薬ではなく対症療法の薬である。
・世界でもっとも回復した人と言われる故ジョン・ナッシュ氏(ノーベル経済学賞受賞者。映画「ビューテイフル・マインド」のモデル)でも晩年なお、幻覚妄想が
あるという事から分かるように症状がなくなると考えない方が良い。
・抗精神病薬を大量に飲んでも副作用が増えるだけで、決して症状はなくならない。
体が参ってしまい動けなくなるだろう。
・症状があっても振り回されず、症状をうまく管理できさえすれば、患者はその人
らしく生きていけ、人生を大事にすることができる。
・統合失調症の治療目標は、症状を無くすることではなく、症状に対してうまく対処
して、社会参加ができるようにすることである。
・自分と似た人は大勢いる。病気は自分だけでは無く、仲間と一緒に病からの回復に頑張って行こう。
・自分は、統合失調症だが大丈夫だ。病気をうまく管理できれば社会に参加できて、
自分らしく生きていける。
・人類の世界中の誰もが、条件付きの普通で生きている。
患者は、たまたま、その条件が統合失調症だという事だけだと考えよう。
【家族会は重要です】
・家族は、統合失調症患者を持って悩んでいるのは「自分だけではない」と知る事が大事なことである。
・家族の仲間を作り仲間と相談しながら頑張って行こうという姿勢を持つ事が大事。
・人は話す事で心が楽になったり、今まで自分も知らなかった自分の心を感じられることがある。
・家族の仲間と話してリラックスし、相談し助言を得られると、また、患者をサポートする力が湧いてくる。
◆人は、自分が救われているだけ、他人を救う事ができる・・・
・家族は、自分の一生を患者に捧げようとしてはいけない。
・家族は、自分の時間を大切にすべきである。
・家族は、統合失調症を正しく理解し余裕を持ち、慌てず諦めず患者のサポート
をし続けて、ほんの少しの改善でも患者を褒め、そこに家族の喜びを見つけ
られると家族の幸せにつながる。
【まとめ】
1.統合失調症は「統合」「失調」「症」と3つに分けて理解する。
2.統合失調症治療の切り札は病識である。統合失調症治療薬は、患者の回復を助けてくれるが、病気を治してくれるものではない。
治すのは患者自身である。
患者の仲間の力とコンステレーション(自分は主治医・仲間・医療・行政・福祉の
スタッフに支援されているから大丈夫と気付くこと)の大切さについて気付かせ、
その重要性を気付いてもらう事が必要である。
3.自立と社会参加が治療の目標となるが、その為には患者は、心の病気の側面から希望を持ちレジリエンスを高める治療と指導を受け、
脳の病気の側面(脳の器質的問題は不変であること)から、「昨日も今日も明日も
統合失調症である」から油断せず、服薬アドヒアランス(患者が積極的に治療方針
の決定に参加し、その決定に従って治療を受ける事)を維持し、悪化の兆候を見逃
さずうまく対処していく事が重要である。
そして、社会資源をうまく利用し相談しながら無理をせずユックリと社会参加をしていく事が重要である。
4.家族は、LowEEを意識しながら患者に接し、家族会で仲間を作り家族自身が救われ、患者の回復をサポートし続ける中で、家族の幸せを見つけられるようにする。